SAKURAnoTUBOMIの日記

鬱病を経て、息子との不登校生活も経て、日々感じ、学び、感謝。 

守り守られ

息子の周りには味方がたくさんいて、皆優しくサポートしてくれます。

いつも不思議に思いながらも、その恵まれた環境にすっかり甘えていました。

 

息子をサポートしてくれたある同級生の女の子がいます。その子のことは過去の記事にも少し書いたことがありますが、(「二者面談」の時に先生から頭を下げられたあの一件の子です)その子は息子よりも前から教室に入れなくなっていた子でした。息子の不登校が始まる頃には、教室に戻れるようになりました。

私達親子にとってその子の頑張りが励みであり、その子はいつも良き理解者でありました。

 

私とは友達のように接してくれて、私の姿を見ると「ちょっと聞いてよ~!○○君ママ~!」と遠くから駆け寄り、長~い愚痴が始まるのです( ≧∀≦)w

 

小さい頃から年下に優しい世話好きな子だったと聞いています。小学校の時も入学したての1年生をたくさん率いて遊んであげていました(*´▽`)

 

クラスの中では「ホント男子ムカつくぅ~!!!!( ・`ω・´)」って典型的なしっかり女子なのです。

うちの息子には「○○君はいいの!偉い!頑張ってる!(^-^)」とやたらと優しいw 今思えば、世話好きな子からしたら、世話やいてあげたくなるような「母性本能をくすぐる系男子」なのかもしれませんねw

一見弱そうな息子w でも内面は意外と頑固なのですが…w

 

息子に対しても絶大なる信頼を寄せてくれています。

(以前も書いたと思いますが)息子にはいくら愚痴をこぼしても、いくら悩みを相談しても、他の子にばらすことがなく、悪くも言わず、どんなに長話になっても、嫌な顔をせず、ただ「そうかぁ。うん、うん。」と聞いてくれるからだというのですw

 

他人から「○○さんがムカつく」と聞かされると、ついつい○○さんって嫌な人なのかなって先入観が出てきてしまいそうなものですが、そういうのも全くない息子は、相当愚痴を聞かされても常に冷静に周りを見ていました。

Aさんの気持ちもわかるし、Bさんの気持ちもわかる。

Aさんはそう悪く言うけど、Bさんも良いところはある。

そんな感じでした。

 

その子は気も強く愚痴は多いけど、心は脆く傷つきやすい。

気が強いから、よくからかってきた男子を追いかけ回したりしていましたが、裏では、からかわれた時の言葉に心傷つき泣いていました。

本当は優しく繊細な心の持ち主。

 

中学生の今、少し大人になったけど、私にも息子にも今までと変わらず接してくれています。

 

ずっと学校には通えていましたが、コロナ休校の影響かわかりませんが、再開後に徐々に不安定になり、最近、教室に行きたがらなくなりました。

時には登校もできず、数日連続で休むこともありました。

それをお母さんからも相談されていて、私も心配しています。

 

息子が少しずつ教室に行けるようになると同時に、その子は来られなくなり、息子も気に掛けています。

以前、息子が初めて教室に行けた時、その子が来ていつものように普通に愚痴を長々と話していったそうです。でも、息子にとっては、そのおかげで緊張がほぐれ過ごしやすくなったらしく、帰宅するなり「今日は○○ちゃんに感謝だ」と笑って言うのでした。

その子も「○○君が教室にいないと何か違うんだよ」と言われ、不安な時期を共に闘った戦友同士、お互いに必要で心の支えになる存在だったんだなと思いました。

 

それから、いつも息子は帰宅すると「今日はいなかった」と心配し、「今日は元気そうだった」と安堵し、いない日が続くと「○○ちゃんのお母さんに様子を聞いたら?」とうるさいのですw

 

私は冒頭にも述べたように、いつも周りから優しいサポートをされている息子を見てきていたので、すっかり優しい学校だと認識し安心しきっておりました。

(ここからようやく本題www 前置き長くてすみません💦)

何故なら、息子に対する接し方を他の子にもしてくれてると思っていたからです。

 

昨日、息子は最後の時間に夏休み前の集会があるからと、朝から最後まで頑張ることを覚悟し登校しました。

帰宅すると、早速「○○ちゃんがさ…」と話し始めました。

息子がいつものように教室ではなく学習室に入ると、先客がいるようだったので、誰だろうとそっと覗いたら、その子だったから驚いたと笑っていました。

ちょうどその頃、出勤の準備をしていた私にその子のお母さんから電話が来ていました。

今日は本当は行きたがらなくて、夏休み前最後なのだからと、泣く娘をちょっと強引に登校させてしまったと言うのです。

教室は無理だからと、学習室に入れるように学校に伝えたそうです。

「これでもし、先生が学習室に入れさせてくれなかったら、お母さんに言ってね!約束が違うって言いに行くから」と、娘に伝えて送り出したものの、朝から学習室に入るのは初めてだから不安で、もう常連である(w)息子が一緒なら安心だと言うのでした。

お仕事が休みの時は、なるべく本人の行く気になるタイミングに合わせてあげているようですが、昨日は出勤だったから、朝から無理やり行かせてしまったとお母さんも自分を責めていました。

だから私も「今日はうちの子も嫌々ながらも笑顔で登校しましたし、○○ちゃんの愚痴も聞く余裕があるから大丈夫ですよw」と伝えました。

息子は案の定、愚痴を2時間は聞かされたと笑って話してくれましたが、「だけど…」と表情が暗くなりました。

主任の先生は息子を家まで送り迎えしてくれた先生です。いつでも連絡してくださいねと優しく言ってくれた先生です。

その先生が、学習室に来たそうです。

そこでその子に「今までは普通に通えていたのだから、今日の学習室は仮だからな!」と強く言ったというのです。

Σ( ̄□ ̄;)

私はショックでした。腹が立ちました。

息子もその時「え?」と思い、先生が去ってから、その子に「俺はそれは違うと思う!」と伝えたそうです。

 

息子は朝やっぱり3校時の終わりくらいで帰りたいなぁと思っていたそうですが、その一件があってその子のことが心配になり、最後までそばにいようと思ったらしいです。

途中から2人とも教室で参加しました。

 

その主任はとても熱血な先生なので、部活の時はめちゃくちゃ怖いので有名です。でも、息子への対応はとても柔軟で優しく、とても感謝しておりました。

でも担任の先生からも「時々主任が○○君をそろそろ引っ張りたいと言ったりするので、まだ見守り本人のペースに合わせてあげましょうとストップをかけてます」と話があったこともあるので、まぁ、主任からしたらじれったいのかなとは思っていましたが、担任の先生が説得してくれてるからと安心していました。

でもその子には以前、連続で休んでしまった時に「もう2回も休んだから…」などと言ってきたらしく、その子は余計に行きたくなくなったのだと聞いたことがありました。

 

何故、息子の時のように対応してくれないのか。

何故、気持ちを聞こうとしないのか。

 

小学校でその子が保健室登校だった時に、私は保健室登校の子達と過ごすボランティアとして呼ばれました。

当時はまだ息子は不登校ではなかったので、私はよくわかっていませんでしたが、その子に対する学校の対応には疑問がありました。

その子が泣いて助けを求めても、先生方は聞いてあげてるようで実は揉み消していたのです。

それに関してさりげなく聞いてみると、「それぞれの子に合った対応をしています。ある子は甘えさせてあげなくちゃダメになってしまうけれど、○○ちゃんは根が強い子なので逆に甘えさせたら何もできなくなってしまうのです。少し頑張らせた方が良いのです。」と言われました。

そうなのかもと当時は思いましたが、嫌だと泣いてるのに「できる!できる!」と引っ張られているのをそばで見てるのは辛かったです。

当時はただのボランティア。専門家でもないし、先生と子供たちに挟まれ、何がベストでその為にどうしてよいのか、ハッキリとはわからなかったのです。

 

でも、今思えば、助けを求めても結局は助けてくれない先生に対して、大人達に対して信用がなくなるのは確かです。

赤ちゃんは「おぎゃーっ」と泣いてお母さんを呼ぶ。すぐに来てくれるお母さんには幼少期しっかりと甘えられます。でもすぐに来てくれないお母さんにはあまり甘えなくなります。

実は私自身はたぶん後者だったんじゃないかなと思います。鬱病で不安定だったので、泣いてるのがわかっていながら、そばに行ったらイライラして叩いてしまいそうで恐くてうずくまっていたことがありました。実際に叩くことはありませんが、もし1度でも叩いてしまったら私は立ち直れないという恐怖がありました。息子が泣き疲れて来た頃に急いで向かい、抱っこして「ごめんね」と繰り返していました。

だからか、息子の幼少期はあまりワガママを言わず、夜泣きもせず、母親を心配し続ける子になったのです。

 

赤ちゃん同様に、大きくなってもそうではありませんか?大人になってからでもそうでしょう?

助けを求めても求めても、助けてもらえなかったら、誰も頼らなくなります。無駄なのだと思い、1人で背負うようになります。そして潰れてしまいます。

 

その子は一件強そうですししっかりしてるのですが、上手く甘えられないだけだと私は思います。決して試練を与えないとダメな子ではなく、逆に思いっきり甘えさせてあげないと吹っ切れないのではないかと思うのです。

 

その子はまだお母さんには包み隠さず気持ちをぶつけられているようです。

お母さんは何をしても娘から悪く言われてばかりで辛いと相談してきましたが、そんな文句が言える内は「お母さんは何でも受け止めてくれる」という安心が前提にあるはずです。

もしここで娘の言葉に傷つき、潰れてしまったら、本当は大好きなお母さんを傷つけてしまったと自分を責めて、その子は2度とお母さんを心配させないよう何も相談しなくなります。そうしたら結果として、1人で背負いきれず潰れてしまうことになります。

だから、お母さんには「ここが踏ん張りどころ!でもお母さん自身が辛くなったら、娘じゃなくて私にぶつけて良いですから」と伝えました。

息子もはじめは私に怒鳴るようになったり、叩いたり蹴ったりしてきました。はじめは「何でそんなひどいことするの!?」とムカッとしていましたが、息子の不安に気づいて、「怒鳴ってもいいよ。叩いても蹴ってもいいよ。ドンと来い!」と受け止める覚悟を決めたら、何もしてこなくなり、代わりに泣いて抱きつくようになったのです。

だから、その子のお母さんも、悪く言われて辛いとか言うんじゃなくて「何でも言っていいよ、受け止めるよ!」となればいいのだと思うのです。

言われて辛いと嘆いている内は、お母さんがお母さん自身のことしか心配していないと娘にはわかってしまうのだと思います。

だから、悪口言って「お母さん、私を見てよ!」と伝えてるのではないでしょうか?

 

 

その子のお母さんに連絡して大丈夫だったか聞きました。

放課後担任の先生から電話があったそうで、主任がキツく言った時に顔色が変わったと聞いて担任の先生もその後を心配していたようです。

 

ショックで腹立たしかったけれど、担任の先生の気遣いは少しホッとしました。

担任の先生は信じても良さそうですね(* ̄∇ ̄)

 

元々は保健室登校だったことも話してあると思うのですが、何故こんなにも違うのか、がっかりしました。

 

その子は私にとっても我が子同然。

何とかしてあげたい一心です。

 

甘やかし?まだそんなこと言ってと思います。

小さい頃にしっかり甘えられた人は充分に栄養を蓄えて元気に大人になりますが、甘えられなかった人は大変です。少し大きくなっちゃったけど、今からでも遅くないと思うのです。

大きくなってからでは見た目も雰囲気も可愛気がなくなって、親としても素直に「いい子、いい子」してあげられないとは思います。だから、少しでも早い方が良いのです。

それが信頼関係になり、信頼できる人がいれば曲がることはありませんね。まさに良いこと尽くしです(*´∀`)ノ

 

何やら怪しげな勧誘とかではないですからねw

入会とかしなくて良いですからねw

 

 

息子は「俺は俺より○○ちゃんの方が頑張ってると思う。だからこそ先生は引っ張っていきたいのかもしれない。先生は熱いだけで悪気はないと思うけどね。」と何気なく先生のフォローもして、私の怒りを鎮めようとします。

いつも守ってもらってたから、今度は守ってあげたいそうです。

 

息子、がんばれーっ!

私は今はあまりその子のそばにいてあげられないから、代わりに宜しくね!

その大きな背中で壁になってあげてね(*>∇<)ノ

 

息子が頼もしく男らしく感じられました。

6月のはじめには、毎朝うずくまって泣いていたとは思えませんね~w

(泣いてたのなんてかなり前のことかと思いきや、まだ最近のことかい!w)

 

やはり人っていうのは誰かを守りたいときに一番力を発揮できるものなんですね。

 

 

おまけ

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職場のガーデンに咲くパイナップルリリーです(*^^*)

可愛くて好きですw

花が重くてみんな倒れていたのですが、支柱で立ててから写真を撮ったので、花達がぐにゃっと曲がってます。もっと早く支柱で支えていたらお花もまっすぐ伸びていたでしょうけどw しばらくしたらまっすぐになると思いますが、待ちきれないので撮りました。

花がパイナップルに見えるのでパイナップルという名前がついています。

可愛いでしょう(((o(*゚∀゚*)o)))

私はここで初めて出会った花なんです🎵これまた一目惚れ💕