今朝は霧が出て夢の中のようなぼんやりした森でした。
前日の雷雨で少々荒れていました。
この時期、川で遊ぶ人も多いですが、川の恐さを知らなくてはならないと思います。
お客様にも川に入る時の注意を呼び掛けていますが、川を甘く見ている人が結構います。
スタッフ、特に毎朝森の掃除をする私達は、普段の穏やかな時の川を知っています。だから、少しでも変化があればすぐにわかります。いつもと音が違う、いつも見えてる石が水没してる、水面の波立ち方が違う…などです。
水の濁りがなくなっても、まだ通常の状態に戻ったわけではなく、水量が多いこともあります。だから安心はできません。
一昨年は、監視役として、交代でスタッフが見ていました。
その時、恐いなぁと感じたのは、親が荷物を置いている内に子供だけで入ろうとすることです。その時に親は何も言わず、それどころか見てもいない。入ろうとする子供を阻止して、「大人の人と入ろうね」と声をかけ、親を呼びに行かせました。大人にも「お子様だけで入らないようにお願いします」と呼び掛けました。
言われないとわからないものでしょうか?
10cmの水でも溺れますよ?
先輩が子供の時に溺れかけたという話を聞きました。川上に向いた状態で後ろに仰向けに倒れてしまい、体が流される程の深さはなく浅い所だけれども、水の流れもあって起き上がれず、助けも呼べずにもがいていたそうです。親が気がついて起こしてくれたようですが、危なかったですね。
浅くても何があるかわかりません。
あと、大人が川上にいるパターンです。
大人が先に川上に向かい、後ろを小さな子供が追いかけるのですが、もし流されたら誰が助けるの?と思いました。
川下側に大人がいないと危ないです。
大人も楽しくて夢中になっていて、子供は単独行動をするという光景もよく見ました。
川下に川幅が少し狭くなっている所があって、そこに子供だけで近づいたのを注意したこともあります。川幅が狭くなっている所は流れの勢いが強く引き込まれます。
見ていて恐かったです。
今年は、監視を置かないと言われたので、注意喚起を強めにしました。
そんな中、馴染みのある那珂川で水難事故が起きてしまいました。地元の小学生の男の子とお父さんが亡くなってしまいました。
そして現場は私達家族もよく遊んだ場所です。
この事故の前日に、主人と車で通りかかり橋の上から那珂川を見て、「まだ水が多いね、荒れてるね」などと話していたばかり。
会社の森を流れる川もそうなのですが、大雨が降ってから1日経ったとしてもまだ水は大して減りません。晴れたとしても、水が減るには時間がかかります。
それは地面に染み込んだ地下水が川に流れ込むことで時間差で増水するからだと聞いたことがあります。
那珂川は様々な支流がたどり着く主流ですし、尚のこと時間がかかるでしょうね。
きっと事故当時もまだ水の勢いが少し強かったのかもしれません。何があったのかを想像して胸が苦しくなりました。
親子のご冥福をお祈りいたします。
森のあちらこちら、足元にひっそりと咲くツルリンドウ。
お客様は気づくかな?
秋には真っ赤な実がなります。
今年も種を狙います(*´ω`*)