SAKURAnoTUBOMIの日記

鬱病を経て、息子との不登校生活も経て、日々感じ、学び、感謝。 

我が振り直そ!

接客してると様々な人に会うから、良くも悪くも勉強になる。

昨日は団体も来ていたし、一般のお客様も多く、朝から中の接客ヘルプになった。雨も少し降っていて不安定な天気だった為、ガーデンや森に行くお客様は少なく、中のカフェやお店が混んでくる。雨の祝祭日は本当に大変(´`:)

夏休みの混雑時はレジを社員さんやベテランバイトさんにお任せしていた私も、少しずつレジをやる機会が増え、昨日はほとんど私がレジをやることになった(^-^;)

お菓子作り体験の受付は簡単なのだけど、工作の方は細かい材料の値段を覚えていないといけないので難しい。合間を見て売り場の細かいパーツを確認しておかないと不安。

小さなお子さんを連れた親子がたくさん訪れ、その様子を見てると様々な親子がいて、

我が家の子育ての参考にもなる。

やはり素敵な親子だなぁと感じるのは、工作をする子供を笑顔で見守り、親のリアクションを見て子供が嬉しそうにしている時。子供にのびのびとやらせてその子の良いところを伸ばしてあげてるなぁと、見てるこちらも嬉しくなる。

大人から見て、作品がちょっとおかしくても、子供が苦労して作ったものを否定するのはちょっと…。でも、そういう親子もよくいる。口を出したくなっちゃうのはよくわかる。私も絵が好きだから、絵に関しては口を出して失敗したことがあるから、よくわかる。子供って大人が「え?」って思うような所にパーツを乗せるんだよね~、だけど、その意外なデザインがその子の個性。その発想が将来大きな成果を出すかもしれない。「普通」と違う発想ができるって凄いことなのに、親というのは幼い内にその芽を摘んでしまうもの。「何でそんなことしたの~っ!」って言って、自分と違う考えを受け入れられない。

子供が1つパーツを乗せる度に、「それ、こっちの方がいいんじゃない?」といちいち口を挟む。仕上がっても褒められず、まだ不満を言われ、その子も全然楽しくなさそう。

こんな例もある。レジに、女の子が「お願いします」と笑顔で持ってきた。そんなワクワクした様子の女の子の後ろで、車で待ってると告げた母親、それに対して父親が「こういうの俺は嫌いだからお前が付き添え!」と言う。するとさらに母親が「私だって嫌いよ!やりたくない!」と言い出し、しばらくどちらが付き添うかもめた。

店員である私も複雑な気持ちになるし、レジを打ちながらチラリと見ると、女の子の表情も曇っている。可哀想に(´`:)きっと女の子は自分がやりたいと言ったばかりに両親がもめてしまって申し訳なくなってるだろう。そしてその「申し訳ない」気持ちが心の傷になる。

両親が嫌がるのは自由だけど、子供の前で見せちゃ可哀想だ。レジに来た時の女の子の笑顔はもうなくなった。工作してる間も無表情となった。結局、父親が付き添ったけど、イヤイヤそこにいるのだから女の子はつまらないよね。ちょっと切なかった。

この例を挙げると、前者の口を出す親は可愛く感じる。少なくとも子供のやることに関心があるから、良い方だ。

次に出会った親子はちょっと心配な親子。小学下級生ぐらいの兄と小さな妹、2人を連れた夫婦が来店。妹は何か工作をしたいのか母親と仲良く選んでる。兄はその横にいた。兄は何かしたい様子ではなかったから、もしかしたら妹がやりたいと言ったのを渋々ついてきたのかもしれない。レジの前の売り場を見てるとき、父親が息子と背中合わせになった。その時何があったのかよくわからないけど、突然父親が腰で息子にドンッとど突いた。そしてパッと振り向き息子に小さな声で怒った。息子は横顔が当たって痛そうに手でおさえ、無言でうつむく。父親は厳しそうな雰囲気の人で表情は不機嫌そう。

少しの間私も他のお客様の接客に追われていたが、ふと売り場を見ると、その男の子が売り場を見て回っている、かと思ったらチラリと父親を見る。父親は恐い顔で息子に近づこうとするが、息子は売り場の棚越しにチラリと確認しては逃げる。回り込もうとする父親を避けるように棚の後ろに回る。静かな戦いが行われていた。しまいには外へ出ていく息子。後を追う父親。その後は父親だけ戻り、息子は店には来なかった。妹が体験し終わるまでどれくらい時間がかかっただろう。その間ずっと兄だけは車かどこかで待機してた様子。

どんな事情があったかわからない。何をもめていたのかもわからない。だけど、親子の様子を見ていると何かモヤモヤする。少なくとも親子関係は普段から良くなさそう、なんて勝手に分析してしまう私(^-^;)余計なお世話だけど、あの子のことが心配だった。

父親から逃げるというその子の小さな反抗を心の中で必死に応援する私。親の言いなりになってはダメ!自分の意志を持って、納得できないことには立ち向かえ!そう思ってしまう。大人の力に屈するのは絶対に違うと思う。

 

まぁ、その前後の出来事も様子も知らぬ私が、見た様子だけで思ったことなので、普段の親子関係なんてハッキリわかるものではないけど、普段から愛のある親子関係なら、もう少し親子のやり取りも違うのかなぁと思う。

他人のことなんてどうでもいいと言われるけど、この人間観察は昔からクセなので仕方ない(笑)人の感情が動く瞬間が気になって仕方ない。目についてしまうのだから。

人の振り見て我が振り直せというわけで、自分はどうかなと客観的に見直す為にも、他人を観察するのが私にとっては大切なこと。そして、きっと世界中どこへ行ったって、人の目があるわけで、私と同じように観察してる人がたくさんいる。子育てに限らず、自分の行いは果たしてどうなのか、気を付けなくてはならないなと改めて感じた1日だった。

 

ふと思い出したのだけど、ジブリもののけ姫」の中で「あの子を解き放て!あの子は人間だ!」っていう台詞があるけど、ちょっとピッタリじゃない?なんて思っちゃった(笑)

 

おまけ。

レジに来たご夫婦。抱っこされた犬。

「こんにちは」と私が挨拶をし、レジを打っていると、お母さんが「こんにちは」と声を変えて何度も言う。「?」と思いふと見ると、犬がこちらを見つめてる!ああ、そういうことか!「可愛いですね!」と言うと、「可愛いって!良かったね~」の後に「ありがとう」と声を変える。きっと子供のように溺愛してるのね。平和だなぁって微笑ましかった。まぁ、やり過ぎもどうかとも思うけど、愛がないよりはいいのかな。

 

明日がもし来なかったらきっと後悔する。自分でも周りの人でも。目の前の人の明日がもし来なかったら、恐いけどそう考えたら目の前の人を愛おしく思えるもの。ケンカもすぐに仲直りしたくなる。もっとずっと一緒にいたくなる。

一分でも一秒でも大切になる。

もう一度見直してみよう。自分は後悔することはないかどうか。ちゃんと愛せてるかな?