SAKURAnoTUBOMIの日記

鬱病を経て、息子との不登校生活も経て、日々感じ、学び、感謝。 

成長は喜び、それと…

息子の中で何かが変わり始めた。

はじまりは、冬休み明けの最初の登校日。

いつも通りのっそりと起きてきた息子。いつものように右側に寝癖がついている。こたつに入ってすぐゴロゴロ。朝ご飯はいつも食べない。緊張からか、食べると吐いたり腹痛が起きるので、いつの間にか食べない習慣になってしまった。こうして準備する時間までゴロゴロしてる。

準備する時間になり、またまたのっそりと起きて準備し始めた。洗面所に向かってから、なかなか戻ってこない。

あれ?と思い、洗面所の方を見ると、何やらずっと鏡とにらめっこ。何してるのかと思ったら、寝癖を直そうとしていた。

いつもは寝癖直したら?と言っても「いいよ、面倒くさい」とそのまま登校していたけど、何だか様子がおかしい。明らかに必死な様子だった。

少しすると、「手伝ってーっ」と声をかけてきた。

髪を濡らしてタオルで押さえてその上からドライヤーで温める。しばらくやってると何とか目立たなくなった。

息子は満足げに笑顔で登校。

見送った後、少しの間私は、洗面所で鏡とにらめっこしてる息子を思い出してニヤニヤが止まらなくなっていた。

息子が成長した!嬉しかった!(´▽`)

それから毎日のように寝癖を直す息子。その内に簡単に直す方法をあみ出したようだ(^-^)髪を濡らしたらメッシュの帽子を被り、ドライヤーで少し温めてからそのまま過ごす。出発するときに帽子を外すという方法。

これがキレイに直るから面白い(^-^)

 

なぜ急に直すようになったのか聞いた。

クラスに毎日ものすごい寝癖で来る子がいて、その子の寝癖が度々いじられてるのを見るから何となく…ということだった。その寝癖がすごい子は小さい時からそんな感じで、クラスの人気者。(決していじめられてるとかではない。クラスはとても仲良し。)

以前から見てた光景だけど、思春期に入って、急に、明日は我が身かと心に響いてきたのかな。

あまり目立ちたくない性格だから、話題にされそうで嫌だったのかもしれない。

普段から、少しは清潔感のあるようにと言っていたけど、ボサッとしててもお構いなし、お風呂も嫌がって2日間連続で入らなかったり(◎-◎;)💦💦ウヒャー

体かゆくならない?健康の為にも清潔でいて欲しい。

その内、クラスの女の子達から「だらしな~い」とか「臭~い」って言われちゃうぞ~と思っていたら、この変化(*・ω・人・ω・*)

まだお風呂は面倒くさいみたいだけど(-ω-;)

 

人目を気にしすぎるのは良くないけど、気にしなさすぎるのも困っちゃうから、寝癖を気にし始めたのはなかなか素敵な変化だ!

 

もしかして好きな子でも出来たのかな?

なんてチラッと思ったけど、いやいや、それならお風呂もきっとしっかり入るだろうし( ´艸`)

何はともあれ短い冬休みの間にも変化していたんだね。

何だか嬉しいけど、ちょっと寂しい。

大人に一歩一歩確実に近づいていると思うと、嬉しくて寂しい。

ついこの間まで「ママ、ママ」ってこちらばかり見つめてた子供の目が、親ではなく別の誰かだったり物事を一生懸命見つめるようになるんだと感じれば感じるほど、嬉しさと寂しさの複雑な感情が湧いてくる。

あのオムツを替えて抱っこして何でもしてあげなくちゃいけなかったあの頃はどこへ行ってしまった?大変大変って言ってたあの頃は、こんな気持ちになるなんて想像もできなかった。

子供がひとり立ちの準備を始めたんだと感じることが、こんなにも切ないなんて。

 

寝癖と必死に闘う息子がこんなにも頼もしく思えるなんて。

いや、なんとも可愛い光景だけど(笑)

 

寝癖直したくらいで大袈裟だと思われるかもしれないけど、書きたかった(๑´ڡ`๑)

ようやく自分の力で立ち上がったから、息子のそんな些細な変化が、私は心から嬉しくて仕方ない。今は1㎜でも成長を見逃したくない。