SAKURAnoTUBOMIの日記

鬱病を経て、息子との不登校生活も経て、日々感じ、学び、感謝。 

イチゴのピクルス

立て続けに2つ記事を載せてしまいます。

 

冬の間はいちごハウス内の作業出勤がメイン。

昨年までは受付がメインだったのですが、昨年、いちごスタッフ(以前トラブルのあった人w)が辞めたので、正式ないちごスタッフはベテランのおじちゃん1人になってしまったのです。

…って、あれだけ広いハウスを今まで2人だったっていうのもかなり問題です(^-^;w

「給料に見合わない重労働」という理由で退職。

この会社は長く勤めている社員さんでさえ安月給で、それは誰もが思ってることなのです。

さらにはかなりのモラハラ会社…なのにほとんどの人が辞めないというのは本当に不思議ですw

 

いちごの社員さんが辞めたおかげと言っては何ですが、受付ではなくハウス内作業を優先してシフトを組まれたので嬉しい限りです。

 

ハウス内作業は外のマイナス何℃の世界と真逆。中は2暑くて汗ダラダラで大変なのですが、甘い香りの中での作業は幸せです(*´▽`)v

いちごをつまみ食いなんていうのは本当はダメですが、他の社員さんは手伝う度に食べてます(・・;)本当はダメですよw

私は良い子ちゃんぶってるわけではないですが、頑張って食べないようにしていますw

時々、「食べてみな」とおじちゃんスタッフに言って頂ける時があるので、その時だけいただきます(*´ω`*)

なんとなく、罪悪感があるのでw

 

私のする作業は主にパック詰めとジャム用のいちごのヘタ取りです。

パック詰めは販売用です。熟したいちごを摘んできて詰めての繰り返し。

ジャム用は熟しすぎたもの、明日にはとろけ始めてしまういちごを摘んで来て、一気にヘタを取り、箱に詰めて冷凍保存します。

 

いちごは高価な肥料で育てるほど甘い実ができ、こまめな世話が必要で、「お金と手間がかかる」とおじちゃんは笑いますw

昨日は作業しながらいちごやトマトなど、長期間実をつけ続けさせる作物の難しさを教えてくれました。

実をたくさんつけ続けると株が疲れてきて、放っておくとダメになってしまいます。

疲れてきたいちごのつけている実を、赤いものも未熟なものも凄い速さで採っていくおじちゃん。

全部とるでもなく、とらないものもある。

詳しく聞くと、株の疲れ具合や、葉の数などによって取り除く量を見極めているそうです。

スタスタ歩くスピードで判断しながらとっていて、真似できませんw

だからその作業は今はそのおじちゃんしかできないので、おじちゃんも実質休み無し。タイムカード押さずにボランティア状態の日もあるとか。

労働基準法はどこへやらの会社ですw

 

時々、そうやって採った実は、赤いものはジャム行きで、白い未熟果は処分なのですが、先日、「白い実はピクルスにでもしたらいい」とおじちゃんに言われて、少し頂きました。

試しに作ってみたらとても美味しかったです(*´ω`*)

想像していた味とは違いました。

お酢の酸っぱさはどこへやら、いちごの香りが拡がり、砂糖が入ってるからではありますがとても甘くて、さっぱりとした後味。

昔からお酢が苦手な私ですが、これはパクパク食べられました(^-^)癖になる味でした。

いちごのピクルスは検索すると、皆さん赤いいちごで作られてますが、白い未熟果でもとても香り高く美味しいです。

 

昨日も作業をしていると、おじちゃんがたくさん採っていました。株が弱ってきているのです。

白い実を持って行ってもいいよと言うので、仕事終わりに摘み取られたものから頂きました。

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こんなにたくさんw

品種は栃木の新しい品種、とちあいかです。

高級、贅沢なピクルスを作りますw

甘酢を作り、ビンに詰めました。

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今はギュウギュウですが、少しすると実から水分が出て小さくなります。

楽しみです。

 

いちご作業ではもうひとつ嬉しいことがあります。

作業で昨年知り合った、ある社員さんは、もともと別の部署の人なのですが、人手不足なので何年もずっと手伝わされていました。

話を聞くとパティシエの学校を出ていて、パティシエになりたいのだといいます。

そしてあるお店に通い、オーナーからたくさん教わっているそうです。

勉強を続け、休みの日にはずっとスイーツ作りに励んでいるそうです。

目を輝かせて夢を語るその姿を見ていたら、私の中の消えかかっていた絵に対する想いが輝きを取り戻してきたのです。

仕事ですっかり心が疲れ、美しい情景を思い浮かべることもできなくなっていた私には、その社員さんが輝いて見えました。

はじめは夢を追う一生懸命な姿に感動していましたが、ある時、彼が「心から感動するもの」を教えてくれたのですが、それがとても美しい景色で、美しいものを涙を流すほど素直に「美しい」と言える、その純粋さに私もすっかり感動してしまいました( ;∀;)

職場はドロドロ闇だらけw

そんな中で、こんなにも純粋な気持ちを持っているなんてと、心が洗われました。

ある時、その美しい景色をイメージした絵を描いて欲しいと頼まれました。

自信がなかったけれど、彼のスイーツに対する熱い想いを聞いていたら描いてあげたくなりました。

そして悩みに悩んで、ふと以前のような絵心が動き出したのです。

心がずっと錆び付いて動かなかったのに、朝早く目覚めると突然動き出して、一気に美しい光景が目の前に広がってきたのです(*゚∀゚人゚∀゚*)

クロッキー帳に描きなぐって、「これだ!」と1人でテンションMAXで飛び上がりました( ≧∀≦)🎵

起きてきた主人も息子も何事かと驚いていましたがw

あとは技術が問題ですw

想像の景色を描ききれるのか不安はありますが、心を取り戻すことができたのはその社員さんのおかげなので、絶対に描き上げたいと思います。

実はパティシエとして就職活動をして内定を貰えたそうで、春には晴れて退社する予定だというので、春までには渡したいのです。

この絵を描くことで私の歯車も動き出す気がします。

 

いつかの朝露で輝くシロツメクサを見つめるカエルちゃんの「シロツメクサに恋して」という作品を描いた時の心の輝きを、今も感じています。

あの時のワクワク感、心地よさ、また味わえるなんて幸せです。

そうだった、絵が大好きなんだって改めて思わせてくれました。

 

感情のままに絵を描ける人は真の芸術家だと思います。

私は、自分が見たい美しい光景を描きたい人なので、心が疲れたりしていると描けませんw

何かに感動してキラキラしないとダメなんですw

そこは課題ですね(^-^;

 

よし、ピクルス食べながら頑張ろう(*´∇`)ノw