SAKURAnoTUBOMIの日記

鬱病を経て、息子との不登校生活も経て、日々感じ、学び、感謝。 

ラファ、ありがとう。

2年前、我が家に来た3羽のヒヨコ。f:id:SAKURAnoTUBOMI:20230613131759j:image


三大天使の名前をとって、ラファ、ミカ、ガブと名付けました。

 

あっという間に大きくなって。

 

その中でラファは、羽根の成長も1番早かったので1番大きくなるものだと思っていたら、体は1番小さく、弱い子でした。

 

1番成長の遅かったガブが1番大きく強くなりました。


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はじめは3羽共、順調に成長し卵を産んでいましたが、ラファが少しずつ体調を崩し始めました。

卵を産めなくなったのです。

お腹が膨らみ苦しそうにして。

 

病院は診てくれません。

登録のない(ワクチンのされていない)鶏は診れないのです。

とても辛かったです。

 

何もしてあげられませんが、少しでも痛みをわかってあげたかったので、調べてみたりもしました。

知れば知るほど素人には無理な処置ばかりで、私にできることはそばに寄り添うことだけでした。

 

数日…長くて数週間、ラファは苦しみました。

重いお腹を足が支えきれず、ペンギンのような姿勢でヨチヨチ歩き、悪化すれば伏せて一日中眠ります。

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私は休みの日は日中、時間の許す限りそばにいるようにしました。

小屋の中で地べたに座って足の上に乗せると、リラックスして眠ります。


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人間もそうでしょう?

病気の時、そばにいてくれるだけで、触れていてくれるだけで痛みが和らいだりします。

それをしてあげたかったのです。

 

ラファは少しすると急に食欲も戻り、走り回ったり元気になりました。

 

そんな不調と回復を繰り返していました。

 

最近まで元気でしたが、数日前に少し姿勢がペンギンになってきて、昨日、急に食欲が落ちました。

 

弱ってくると周りから突っつかれるようになります。

なので、今回は早めに囲いを作りました。

日中、私が不在の間は、突っつかれることなくゆっくり休めるようにと。

 

帰宅したら歩き回ってもいいよ…と。

 

この日、私は仕事中に毛虫にやられ、それが結構範囲が拡がってしまったようだったので、早退し病院へ行ったりしました。

 

夕方、息子を迎えに行って戻って来てから、ようやくエサを持って小屋へ行きました。

 

「待ってたよ」とばかりに重いお腹を持ち上げて立ち上がるラファ。

ガブとミカが食べている間に、囲いの扉を開け、ラファの食べるお手伝いをしました。

お尻があげられないのでエサ皿が低いと食べにくいので、皿を持ち上げてあげるのです。

 

すると、少し食べて「ク~」と小さく鳴きながら、私の方へとヨチヨチ歩いて来ました。

囲いから出てもいいよ?と見守っていると、私の足元でうずくまり、目を閉じました。

 

苦しかったのだと思います。

 

ある時から具合が悪くなると寄ってきてくっつくようになりました。

元気な時は触ると嫌がるのですが、不調だと誰かを頼りたくなるところは、何だか人間ぽいですね。

 

しばらく声を掛けながら撫でていましたが、さすがに暗くなってきたので、かわいそうですがラファを囲いへ戻し、私は家へ戻ることに…。

 

その時、寂しそうにこちらを見るラファに「明日は休みだからずっと一緒にいるからね」と約束しました。

 

またいつものように抱っこして過ごそうと決めていました。

 

 

今朝、4:30頃、たぶんガブだと思いますが、大声で鳴き出したのです。

時々、猫やタヌキが庭を通るときにも鳴くので、それだろうと思い、少し声を掛けただけで、私はすぐには見に行きませんでした。

 

5:30頃、野菜を刻んで持って行きました。

 

囲いの柵にもたれたラファの姿がありました。

 

その鶏冠は黒ずんで、身体も硬くなっていました。

胸の下は少し温もりが残っていました。

 

囲いの中には糞をした跡も数ヶ所あり、今朝まで生きていたことがわかります。

 

ガブが鳴いた時が、その時だったのかもしれません…。

 

すぐに行ってあげていれば死に目に会えたかもしれません。

 

今日はずっと抱っこしてあげるつもりだったのに…。

 

また少ししたら元気になれると思ってしまいました。

 

ラファの苦しみをわかってあげられず、寄ってきたラファをただ「可愛い」と思っていた自分が恥ずかしくて、悔しくて、とても辛いです。

 

ラファを抱いて泣きました。

 

主人に段ボール箱を用意してもらい、そこにタオルを敷いて寝かせました。

 

泣きながら息子のお弁当を作り、息子を学校へ送った帰りも涙が止まらず、帰宅してすぐに庭の花を摘んでラファの周りに置きました。

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バラは主人と息子と私と3つ。

ラファを撫でるとバラの香りがふんわりと香ります。

 

ラファはいい子。

ラファ大好き。

ラファ、苦しかったね。

 

もう痛みや苦しみから解放されたのだと思いたい。

それだけが唯一の救いだから。

 


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羽が抜けてしまった

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生え変わったら薄くなったね

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姉さん達の圧に堪えながらの産卵は少し可哀想でした。

 

ラファが最後に産んだ卵は巨大な卵でした。

割ってみると双子ちゃんでした。

 

 

ありがとう、ラファ。

さよなら、ラファ。

私の大好きなラファ。

 

今度は健康で頑丈な身体に生まれて、苦しみの少ない一生を過ごしてほしい。

 

ラファと過ごした時間は素敵な時間でした。

本当にありがとう。