5/5、午前3:40、いとこのお兄さんは静かに息を引き取りました。
意識も戻らぬまま、眠ったまま。
43歳。
当日、そんなことも知らず、仕事に行きました。
お店が暇だったのと、雨が酷くなりガーデン作業もできないということで、お昼で帰ることになり、ルンルンで帰って来て庭のお花を観察してははしゃいでいました。
その夜、母からの知らせ。
覚悟をしてねと言われてずっと涙していたけれど、いざその時が来たら、涙が出ない。
あ、そうなんだ…
完全に「無」になりました。
夕飯時だったのですが、さっきまであった食欲がサッと失せて、何も感じられなくなりました。
何となく、1人になりたくなって、2階の寝室に行きました。
猫がベッドに寝ていたので、私も横になり、猫を撫でながらお兄さんのことを思い出していました。
涙がひとつ…またひとつ。
そこへ、主人と息子が心配して寝室に来てくれました。
私の隣に転がった主人の優しい表情を見たら、一気に涙が溢れました。
少しの間、声をあげてワーワー泣きました。主人と息子の腕の中で泣くだけ泣いたら、気持ちが落ち着きました。
テーブルにはラップをかけた私の食べかけのおかずが。
ありがとう、ちょっとお腹がすいた気がして食べました。
家族がいてくれるって有難い。
2人が受け止めて、しまいには笑わせてくれました。
普通に考えたら笑うなんて有り得ないこの状況で、笑わせようとするなんて、なんて人達だと驚かされましたが、今はそれが最も有り難く感じられました。
このコロナ禍、普段よりもたくさんの方が亡くなっている毎日。
しかも会えないまま。触れられないまま。
世界中で悲しみが溢れてる。
遊べないくらい、お酒飲めないくらい我慢してよって思っちゃいますね。
お兄さんはコロナではありませんが、遠く広島なので皆向かうことはできません。
結局、コロナ禍だから会えない。
いとこの家族以外の親族は会えないまま、お兄さんは現地で荼毘に付しておじ・おばの家に帰宅するとのことです。
寂しく悲しいですね。
今すぐにでも飛んで行きたいですが、感染して感染させてまた別の悲劇を生むなんて絶対に嫌なので、動けません。
GWを終えたのでしばらくは暇になります。私の部署の店は休業なので、平日はお休みになりました。(社長の気が変わったらまたわかりませんが。)
主人と息子に心配かけないよう、元気に過ごそうと思います。
庭もいじれるし、やりたいこと(絵を描いたり、花の世話をしたり、猫と遊んだり映画をTVで観たりなど)やって楽しく過ごすことにします。
森を流れる小川。
新緑のこの時期、1番好きな明るさです。
いつの間にこんなに芽吹いたのでしょう?
何が起ころうと、止まることのない時間の流れ。
いつかコロナが恐くなくなる時が来るでしょう。
それまで何とかして無事に生き抜いていきましょう。
お兄さんの分もしっかりと生きてみせます。