先日、ついに恐れていたことが起きた。
入社早々から社員さんや先輩から社長に関するブラックな話ばかり聞かされていたけれど、私自身は関わりたくないから実際は接したことがなかった。
初めて見かけた時は、社員さんに激怒した直後らしくて、通りすがりに鋭い眼光で私をジッと見てきたから、記憶には怖い目しか残ってない。
その後は遠目に見かけるぐらいで、たまたま私がいるときに現れなかったから、｢はじめまして｣と挨拶する機会もないまま数カ月が経ってしまった。
ブラックな話しかない社長に会いたいとも思わないけど。周りの社員さんから｢関わらない方が幸せ｣と言われてるし。
休館日で心おきなくガーデン作業が出来ると思ってルンルンで出勤した日。森の掃除を終えた私達の元へ社員さんが駆け込んできた。
｢今、社長から電話が来て、２人にやって貰いたいことがあるからすぐに来させろって！何をするかはわからないけど。｣
(゜∀゜)(゜∀゜)……………え？
(;ﾟдﾟ)(;ﾟдﾟ)えぇぇーっ!!!!!!
ついにご対面しなくてはならない。そして社長宅の敷地内に呼ばれるということは……(-ω-;)(-ω-;)
今まで何度も聞かされていたけど本当なんだ。
社長は従業員を私物化していて、会社と関係のないプライベートなことにまで従業員にさせる。買い物とか、マッサージに行くときの運転手とか、家のいらなくなったモノの処分もいつも従業員を呼びつけてはさせている。休みでも関係なく呼び出される。
なのに、会社の作業の進みが悪いと激怒するのだから困った人。
90のおじいちゃんだからって許されることじゃない。召使いのように扱われてる社員さんたち。逆らえば即刻クビ！何人も優秀な社員さんが辞めさせられてるらしい。おかげで大変な人手不足💦残った社員さんはみんな社長のご機嫌をとるしかない。
そして、ついに私達もか……。
到着すると、仲良しのおじさんスタッフもいた。倉庫からたくさんの高そうな絵画が外に出されてる。
よく見るとカビだらけΣ(･ω･ノ)ノ
このカビを取り除くよう言われた。乾拭きの雑巾で払う。
カビはびっしりと生えていて厚みもある(´`:)もちろん触れればモクモクとカビが舞う。おじさんスタッフが急いでマスクを持ってきてくれた。助かったと思ったのも束の間。全身にカビを浴びるような状態だから、目も危険だけどガード無し。肺に入ったのか胸が苦しくなるし、何よりも精神的に苦痛な程のカビ！
高そうな絵画が台無し。内側にもカビが生えてて直しようがない。
離れた所で社長と社長の弟夫婦が談笑してた。何やらお金の話して高笑い(-ω-;)絵に描いたようなお金持ちの会話ね……。
従業員がカビにむせながら本業と関係ないことをさせられてるのに、労いの言葉ひとつもなく、まったくねぇ～いい歳して本当に呆れてしまう。
私が絵を好きなことももう知られていて、｢良いものを見せてあげる｣と言われ、凄い絵でも見せてくれるのかと思ったら、社長の若かりし頃の写真(^-^;)有名な版画家との2ショット。結局は自慢話？
｢昔はお金なくてモテなかったなぁ｣
と笑う社長。今はたくさん愛人がいるそうだけど、それはお金があるから寄ってくるってこと？可哀想な人……(^-^;)
何やら選挙で見たことのある議員さんがやって来て、社長のご機嫌をとってる間に先輩と２人急いで退散してきた。
散々な一日だった。おかげでガーデンの植え替えができず、これでは今月中に終わらない(´`:)
まあ、そんな日もあれば、別の日には、突然の雨に打たれて濡れながら作業をした私達の為に、社員さんがパンケーキを焼いてくれたこともあった(*´∀`*)
何事も良かったり悪かったりだね。権力に屈するのは好きじゃないけど、何かできるわけでもなく、ただ大事にならないことを願うことしか…。
カビだらけになった帰り道、紅葉を透かす陽の光が優しくて、癒された。
同じような写真(笑)だけど、ちょっとこっちの方が良いかなぁと迷ったから両方載せちゃお(´▽`)
もう今は紅葉も終わってきて、山も所々白いし霜も降りるし、冬の足音がしてきた。
寒さにもカビにもブラックにも負けず、頑張ろ、私(๑´ڡ`๑)
