SAKURAnoTUBOMIの日記

鬱病を経て、息子との不登校生活も経て、日々感じ、学び、感謝。 

台風の爪跡2

台風からもうすぐ1週間。

色々あって、昨日数日ぶりに出勤。台風の翌日出勤した以来。

 

聞けば先輩も床下浸水したことで、家の周りが大変なことになっていたので、片付けに追われ、この数日出勤できていなかったという。

昨日は、顔だけ出しに来てくれた。仕事前に少しお話をした。家の横はかなり低くなっていて畑がある。夜、避難するときには、その畑の所が川と化していたという。玄関も3段くらい上がっていることを考えると、相当な高さまで水が来たことになる。私の身長では足りないほど。

床下浸水で助かったものの、床下の断熱材は水を含み剥がれ落ち、家の周りの垣根には流れてきた土砂やゴミが絡みつき、それを取り除く作業に数日間追われていたという。それらが臭いを放ち始めて、消毒をしたりと大変。

大変だけど先輩もご主人も怪我なくて良かった。顔を見てひと安心。

台風の夜も、先輩がLINEで「川がどうなってるか見えない」と言うから慌てた。川の様子を見に行こうとして、増水した川に流されてしまうことは多いから「絶対見に行かないで!」と返した。

とにかく命あってこそだから。つい、家とか家具とか物を心配しちゃうけど、家のものがどうなろうが、命を守ることを最優先しなくちゃ。

 

実家は直接被害はなかったが、台風から数日して断水があった。台風の後に小さな土砂崩れで送水のパイプが破損したそうで、復旧に数日かかったが、昨日回復した。

 

仕事は、店も他の部署は営業してるけど、私達の方は休館日だから、お客様は来ない。ガーデンの仕事だけする日。先輩は水没したバイクを点検に出すため帰り、社員さんもいないから完全に一人ぼっち(^-^;)寂しい一日だった。

森の掃除に行くと、川の水は普通の水位くらいまでかなり落ち着いていた。でも、水位が減ると改めて台風の爪跡が見えてくる。

以前はサワガニが多くいた砂場には、ゴロゴロした大きな石が流れ着き、高くなってしまった。
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川が急カーブしている所では、ぶつかった角の土が削られ、地面が剥がされてしまっている。ワイヤーを張った杭が浮いている。ゴミがたくさん絡まってる。
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そして、さっきの写真を撮った足場は、浮いた杭の方から見ると、完全に洞窟のように奥まで土が削られていた。

もし、もう一度あれ程まで激しい増水があれば、ここの地面は崩れ落ちるかもしれない。お客様が立ったら危ない!


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テーブルのある休憩所をほうきで掃いてて気が付いた。テーブルが移動してる。床板の所に線のようになってる所が本来の場所。テーブル2つがくっついて、もっと手前にあったはず。重くて戻せなかった。こんなにも重いテーブルを風が動かしたということか…(´`:)

 

風が大木をなぎ倒し、小さな小川だって牙をむく。人が簡単に流されてしまう。何が起きたっておかしくなかったと改めて感じた。

 

この小川はたしか、那珂川に合流する。この山の方で、しかも普段は小さな小川であるのに、こんなにも激しかったのだから、下流はどれ程大変なことか……。

連日ニュースで氾濫の被害を目にして、呆然と立ち尽くす毎日。大震災の津波の記憶と重なり胸が締め付けられる。手も震える。

 

命が大事。まずは命。