SAKURAnoTUBOMIの日記

鬱病を経て、息子との不登校生活も経て、日々感じ、学び、感謝。 

夏のゾゾゾッ体験

夏だから、少し恐い話。

 

というよりも不思議な話…かな。

 

霊感のない私だけど、感受性が強いからか、昔からよく金縛りになった。

ほとんどが、夢の中で何となく嫌な雰囲気になって、何かが迫り来る恐怖の展開になると体が硬直して、助けてーって心の中で叫ぶ金縛りが多いが、少しタイプの違う金縛りがあって、そのインパクトの強かった2つの話。

 

うちわ

ある蒸し暑い夜のこと。あまりの寝苦しさに目が覚めた。外はシトシト雨が降っている。

暑い…

すると、枕元からうちわで扇ぐ音と風。

パタパタパタパタ…。

あ、涼しい。その時お母さんが扇いでくれてるんだなと思い、感謝しながらまた寝ようと目をつむった。

パタパタパタパタ…。

しばらくすると、暑さは和らいだが、逆に肌寒く感じてきた。

もういいよ、大丈夫。

そう言おうとしたが、声が出ない。

あれ?おかしい。あれ?お母さん、左で寝てる。お姉ちゃんも右で寝てる。扇いでるのは誰なの?

そう気づくと少しずつ怖くなってきた。

パタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタ…。

誰?もう寒い!やめて!

そう思っても声が出ない。枕元を見ようと思っても体が動かない。

パタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタ…。

寒い!寒い!やめてーっ!

急に勢いよく寝返りができた。ギュッと閉じた目を恐る恐る開けてみると、うちわの音も風もなくなっていた。でも、部屋の雰囲気やシトシト雨の音はさっきと全く同じ。

夢?現実?

怖くなって布団に潜って震えていた。

 

買い物袋

結婚して少しすると鬱病を患った。無気力になってしまい、日中でも布団で寝てしまうことがよくあった。

リビングの隣に和室があり、そこを寝室としていた。

ある日、昼間から横になっていた。ふと目が覚めて、リビングを背にしたままボーッとしていた。

すると、「ガチャ」と玄関が開く音。

そして、買い物袋の音と共に誰かがリビングまで来た。

夫だと思った。早く終わったのかな。いつもは帰るよって連絡くれるんだけど。

鬱病で何もできてないときがあったから、夕食のおかずを買ってきたりしてくれることも多々あった。だから、何も言ってないのに買ってきてくれたのかと思い、リビングの方を振り返ろうとした。

早かったね。

そう言おうとしたが、声が出ないし振り返られない。

え?金縛り?

その間もガサガサと袋をいじる音と、人の気配がしてる。

夫なら、「大丈夫?具合はどう?」といつものように優しく話し掛けてくるはず。彼じゃない…。

誰なの?

ガサガサ…ガサ。

ふと音が止まり、こちらに向かってくるような気配がする。

来ないで!

迫り来る気配が怖くてギュッと縮まった。

あれ?動ける…。目をそ~っと開けて、ゆっくり振り向くと、そこには誰もいなかった。袋も無い。

でもやはり、部屋の明るさや雰囲気はそのまんま。今さっきまで誰かがそこにいたはず。そのリアルな感覚がまだあって、怖くてしばらくボーッとした。後で玄関を確認しに行ったが、鍵はちゃんと閉まってた。

夢?現実?

 

金縛りは疲れててもなると言うし、必ずしも幽霊とかじゃないけど、これはどうなのかな。

 

次は、金縛りではなく、少し恐い話。

 

誰かいる

結婚する前、勤めてた那須にあるど〇〇つ王国でのこと。

当時と今では運営会社が違うから、今は住み込みじゃないらしいけど、当時は飼育チームは住み込みだった。

噂で、霊感の強い先輩は幽霊を何度も目撃したと聞いてた。ここで何か事件があったとかではなくて、こういうテーマパークなど人が集まる所には、霊も集まりやすいそうだ。

木の上から見てる人だとか、寮の部屋の中まで来ただとか。

犬の飼育チームだったから、担当制があって、数頭の犬を担当し、朝晩の散歩をしてた。

ある夜、散歩するのが少し遅くなってしまった。担当した犬はほとんどが呼べば来る子達だから、リードは付けずに散歩する。大小様々な5頭は思い思いに遊びながら走り回る。

日中はお客さんが入るタウンだが、もちろん夜は静まり返っている。レストラン裏の広い芝、それからタウンの方に回る。

今は変わってしまったが、当時イベント館だった建物の前に来たとき、それまで楽しくふざけてた犬たちがみんな同じ方向に向かって一斉に吠え立てた。

よく他の飼育チームの人や外国人スタッフに吠えることはあったが、もちろんその時間に他のスタッフはいない。

身構えて激しく警戒をする犬たち。普段、こんなに警戒して吠えることなどない。名前を呼ぶと、いつもならすぐに来るのに、呼んでも、みんな目が離せないといった感じで吠えまくる。

建物の前に何もいない。

しばらく吠えていた犬たちが、今度は一斉に鳴き止んだ。顔は警戒のまま。すると、みんなの顔がゆっくりと同じ方向に動く。それはまるで、建物の外にあるスロープを誰かが下りてくるのを目で追っているかのようだった。

犬たちには見えている。同じ所を一斉に見ているのだから、確実に何かがいる…。

そして、スロープを下り終えた辺りまで見つめると、また一斉に吠え始めた。先程よりも激しく警戒する犬たち。

何かがスロープを下りてこちらに向かっている!

犬たちの様子を呆然と立ち尽くして見ていた私も、ハッと我に返り、急いで逃げる!犬たちを必死に呼びながら、「早くおいで!」

すると犬たちも吠えながらも私の方へ走ってきた。

その後は何も起きなかったが、一体何がそこにいたのだろう。そして、スロープを下りてこちらに近づいて来たのはどうしてだろう。もしそのままいたら、何が起きていたのだろう。

犬たちがいるから、夜の散歩も怖くなかったけど、あの日は逆に犬たちがいたから確信してしまった。

幽霊っているんだと。

でも後から考えると、「ぎゃーっ」って逃げるのって、幽霊に失礼だったかな。元は人なんだし、顔見て「ぎゃーっ」なんて言われ逃げられたらショックじゃない?なんて余計な心配かな。

 

 

他にも色々あるけど、この記事を書くのは3回目なので疲れた。なぜ3回目かと言うと、打ってる途中で急にパッと文章が全部消えてしまう現象が2回起きた。両方ともかなり書き込んだところで全消しされ、今、ようやく書けた。

恐い話を書いてるから、まさか霊に邪魔されてる?

そう思って怖かったが、なんてことはない。

ただ削除ボタンを長押しして横にスライドすると全消しになるのを知らず、手が触れて消してしまっていただけ(笑)

な~んだ!(^-^)

 

でも、今まで一度もやったことない失敗を2回もやってしまうなんて…。

やっぱり…ねぇ(;^_^A

 

私の体験は、見える友人からしたら大したことないけど、不思議な体験できてるのが自分では嬉しい気もする。そういう謎なことにロマン感じちゃうな。

でも心霊スポットとかは行きたくない。面白半分で行くのは嫌だ。亡くなられた方に失礼だから。どんな時もどんな相手にも礼儀は忘れずにいたい。

 

この話、今週のお題「人生最大の危機」になるかな?