SAKURAnoTUBOMIの日記

鬱病を経て、息子との不登校生活も経て、日々感じ、学び、感謝。 

息子へ

以前も書いたけど、息子は不登校から復帰したばかりの中1。

まだまだ不安になりやすく、どうしてもダメなときは休むこともある。その不安が、避けることで余計に増してしまうものならば、できる限り話し合って、なるべく参加できるようにする。無理にとは言わないけど、もし参加したならきっと自信になるから、どうかな?と勧める。それでもダメな時は、本当にダメなんだろうなと思い、休むことも常に考慮して、そうなっても決して責めてはならない。出来ないことを責めるというのは、もともと自信が持てない息子にトドメを刺すようなもので、ますます出来なくなってしまう。

今、息子に必要なのは、何かを成し遂げて達成感を得ることだと思う。それは小さなことでも構わない。ドリル1ページだっていい。お手伝い1つでもいい。成功しても、失敗だったとしても、どちらでもいい。「やったぞ」という気持ちになれたなら、それが達成感になる。チャレンジしたことを褒める。1番大切なのは、本人が自身を「良くやった」と褒めることだけど、そこまではまだ出来ないみたい。周りが否定しなければ、きっと自分の頑張りにいつかは気付くだろう。

 

学校までは自転車で30分かかる。しかも行きは山に向かってずっと上り坂。主人が出勤がてら送ってあげられる時もあるが、最近は出勤が早く、送ってあげられず、息子は重いカバンと大きなリュックを背負って自転車で通うのも、相当、精神を削るようだ。入学後の疲れも一気に来ているのか、気持ちが滅入りやすく、休むことが多かった。

 

そんな中で、学校で行われるイベントの司会をやることになった息子。それは災難と思いきや、息子は立候補したと言う。誰もやりたがらなくて、もめてるのが辛かったのか、立候補したそうだ。台詞を覚えて皆の前で言わなくてはならない、最も嫌がっていたものを引き受けてくるなんて!驚いた。その勇気、素晴らしい。

だが、やはり、不安は増した。今日は、そのイベントの日。朝はかなり不安定になった。イラついたり震えたり泣いたり。辛そうな姿を見てて、可哀想で仕方なかったが、心を鬼にして、責任を成し遂げてくるよう説得した。休んだら誰かが代わりをやらされる。きっと息子の性格上、後から責任を感じて辛くなると思ったから、可哀想だけど、甘やかせないと思った。

登校時間はかなり過ぎていた。時間なんてどうでもいい。時間で急かすとちゃんとした判断が出来ないから、自分で決断を下すまで待つ。

息子がようやく着替え始め、不安そうだけど行く意思を見せたから、抱きしめた。よく頑張った、自分の弱い気持ちと闘うのって大変だよね。苦しいよね。

学校まで歩くと、片道1時間。私は車を持っていないから、送ってあげられない。でも、一緒に歩いてあげられる。バスもあるけど、バスは嫌らしいから、2人で歩くことにした。先生にも遅刻しますと伝え、のんびりお散歩…いや、ハイキング、いや、登山…(笑)をした。

最近毎日のように熊が出没というお知らせメールが来る。学校周辺も目撃されてるから、今日の霧雨の雰囲気が少し恐いけど、ま、何とかなるでしょ…ということで無事に送り届けた。先生もよく理解して頂いてるので、温かく迎えて下さり感謝。

 

帰りも歩き。熊が出ないように鼻歌交じりに歩く。(注:人はあまり歩いてないから恥ずかしくない😊)

息子は司会頑張ったかな?

上手くなくてもいい。やったことに意味があるから、きっといい経験になる。今日帰ったら、いっぱい褒めちゃおう🎵

 

お年頃の息子、少しずつ私に冷たい態度を見せてきた。不登校で3年間密接に向き合ってきた私からすれば、それは大きな成長で、立派に自立しようとしているサイン。「わかってるよ!」とか「うるせぇな」なんて言った時には、逆にちょっと嬉しい。自分でちゃんと考えてるんだなぁと。それに対して可愛く甘えて来るときは不安な時。可愛いけど、心配になる。

もちろん機嫌良く何でも話せる時が楽しいけど、そばにいるのを嫌がるのも、成長の証。

つまり、反抗期だろうと何だろうと、自分の子はやっぱり可愛い。素直に感情を出してくれることに感謝。

 

息子よ、我慢せず、母ちゃんにぶつけていいよ。根っからの優しいあなたを知ってるから、何も恐くない。怒鳴っても叩いてきても、あなたを嫌いになることはないから心配しないで。全部受け止めてあげる。何てったって母ちゃんだからね。

でも、時には厳しくも言うよ。あなたがあなた自身を苦しめてしまうときには、厳しく言うかもしれない。母ちゃんにとって1番大切なのはあなただからね。

 

将来、息子が自分の力で生きていけること。それが親としての目標。だから、今、学校に行く行かないとかそういうことが重要ではなく、もっと先のこと。何か挫折したときとかに、自分で立ち上がれるかどうか、苦しみに耐えられるかどうか。例えば学校休んだら、次の日に行く勇気が出づらくなる。その時何ができるかというのが重要。今、それを鍛えていきたいところ。

1つ1つの小さな達成感を大切に、前を向いて歩いて行こうと思う、今日この頃。(私自身もね)